
| 2008.12.23 | ☆漢字ムズカシイ…インドネシア人看護師ら日本語研修大詰め 22日、讀賣新聞(夕刊)→ 『経済連携協定(EPA)に基づき、今夏、日本が初めて外国から受け入れたインドネシア人看護師・介護士約200人の日本語研修が追い込みに入っている。 半年の研修を終える来年1月末以降、全国100の病院や施設で働き始める。日本語がある程度できるため、先行して9月に介護現場に出た介護士も数人いるが、その仕事ぶりを見ると、貴重な戦力となる一方、「漢字の壁」に苦戦する姿も浮かび上がる。 「インドネシアにもチャーハンありますよ。ナシゴレンと言います」。横浜市青葉区の特養ホーム「緑の郷」で、女性介護士のティアス・パルピさん(27)が入居者の女性(96)の口にスプーンでチャーハンを運びながら、ほほ笑みかけた。うなずく女性の顔はとても穏やかだ。 別のテーブルでは、やはり女性介護士のウェルヤナ・オクタフィアさん(27)が、入居者が口にした片言のインドネシア語に目を見開いて驚き、笑い声をあげた。2人の表情の多彩さは際だっており、「彼女たちがいる所は花が咲いたように雰囲気が明るくなる」と施設長の古川幸子さん(59)は目を細める。 2人は約2年間、日本で語学学校に通いながら介護施設でアルバイトをした経験があり、日常会話はほとんど不自由しない。指導役の上野秋子さん(38)は「気配りができ、コミュニケーション能力も高い。母国で看護師資格を持っており、能力は私たちより上」と太鼓判を押す。 そんな2人でも漢字の難しさには頭を抱える。 例えば、交代時に入居者の状態を引き継ぐ報告書や業務日誌の作成。パソコンでひらがなは打てても、どの漢字に変換するかがわからない。4年以内に介護福祉士の国家試験を受け、不合格だと帰国するしかないが、ティアスさんは「過去の問題を見ると、読めない漢字が多い。やっぱり無理、と思うことも」。施設側は漢字にルビを振ったテキストを用意し、施設内研修で「受験対策」をするという。 全国6施設で研修中のインドネシア人にとっては言葉の壁はさらに厚い。 看護師を目指す23人が暮らす東京都足立区の海外技術者研修協会(AOTS)の研修センター。栃木県内の病院で働く予定の男性看護師ダセップ・サエプル・アンワルさん(27)は、通常1日6時間の授業で日本語や日本の習慣などを学ぶほか、夜も3時間以上を自習に充てる。テレビ番組を見たり、散歩中の日本人に話しかけたりして、片言の会話ができるようになったが、「不安は日本語。特に漢字が難しい」と英語で話す。 受け入れ先の病院・施設には、語学研修の継続が義務づけられる。民間も含め9施設で計14人を受け入れ予定の東京都は、施設に対し、家庭教師代など日本語学習費用を助成する方針だが、「それでも(国家試験に)合格できるかどうか」と、都福祉保健局の堂薗桂子副参事はため息をつく。 施設側からは、不合格時の救済措置を求める声もあるが、厚生労働省ではまだ対応を決めていない。』 . |
| 2008.12.18 | ☆ケア開国:最前線・台湾から/下 トラブルも相次ぎ 18日、毎日新聞→ 『◇解雇、賃金不払い…政府チェック不十分 台北駅に外国人労働者向けの相談センターがある。週末になると、インドネシア語や英語のできるスタッフが相談に応じる。謝妍羚さん(26)の車椅子を押してきたインドネシア人の在宅介護労働者、ファタマさん(37)が立ち寄った。謝さんが教会に行く日曜を利用し、新しい情報がないかを確認に来るという。 センターができたのは2年前。行政の取り組みを聞こうと、台北市の担当部署を訪ねると、インドネシア人の在宅介護労働者、シティ・マミナさん(39)が立っていた。「仲介業者が今年4月以降の賃金を振り込んでいない」という。「来年4月にビザが切れる。仲介業者はまとめて払うというが、パスポートも取り上げられており不安」。シティさんは訴えた。 * 台北市の外国人労働者は約3万7000人。9割が介護・家事に就く。今年4月からの5カ月間に市が受けた外国人労働者に関する相談は9735件。契約期間前の解雇や賃金不払いなども少なくない。一昨年から外国人を雇う際、雇用主は各県市に報告し、行政職員のチェックを受けることになった。最近は台湾に入る際、センターの連絡先を伝えるなど外国人労働者の権利を守るための水際作戦を行っている。ただ、高い仲介料が重荷になるなどして約6%(07年調査)が行方不明になっているという。 * 外国人労働者の権利擁護の取り組みが顕著になったのは03年に車椅子の国民的小説家、劉〓(当時61歳)がインドネシア人の在宅介護労働者に殺された事件が契機だ。それまで人権問題に取り組んできた10以上の団体が、連合組織を作り在宅介護労働者への労働基準法適用や休暇の確保を求め活動を始めた。「雇用主だって休暇を与えたい。でも休まれたら自分の生活がたちゆかなくなる。家族介護をする台湾住民に与えられる息抜き休暇(補助金付き)を外国人にも与え、仕事を休めるようにすべきだというのが我々の要望」。連合組織のNGOの一つ台湾国際労工協会(TIWA)の呉静如事務局長は語る。 ホープワーカーズ(キリスト教系NGO)は、04年に46人の外国人労働者が集団虐待され教会に逃げ込んだのを機に台湾で初めて「シェルター」を作った。逃げてきた外国人労働者を受け入れる施設だ。主に寄付金で運営されている。平均して3〜4カ月間、シェルターで生活した後、母国に戻ったり別な場所で働き始めるという。今は約20人がシェルターで生活する。担当する葉茉莉さん(57)は政府の権利擁護の取り組みについて「事後の対応になりがち」と指摘する。 TIWAの呉さんに日本が経済連携協定(EPA)の枠組みで外国人介護労働者を受け入れることを伝えた。「当初は少人数だけ受け入れ『チェックをやるから大丈夫だ』と台湾政府は言っていたが、把握が難しいほど外国人労働者が増えてしまった。いったん導入すると止まらない」【有田浩子】 ============== ■7割が働きぶりに満足 台湾行政院は07年、外国人労働者の全雇用主を対象に調査を行った。外国人労働者に何らかの問題があるとの回答は50.5%で(1)言語などコミュニケーションがうまくとれない73.7%(2)電話好きで困る31.7%(3)介護技術が不十分24.3%--が上位だった(複数回答)。全体評価としては「とても満足」「まあ満足」が計72.5%で、4人に3人は働きぶりに満足していることが明らかになった。』 . |
| 2008.12.17 | ☆ケア開国:最前線・台湾から/中 住み込み、介護も家事も 17日、毎日新聞→ 『◇1日15時間、休日なしでも「仕事楽しい」 台北市の仲介業者の紹介で、台湾の高速交通システムMRTに乗り、観光地「淡水」近くの新興住宅街にある張明賢さん(72)のマンションに向かった。しゃれたリビングセットのある部屋で張さんと話していると、仲介業者が派遣したインドネシア語通訳の陳剣実さん(33)がやってきた。 張さん一家は母親、爾阿珠さん(92)と妻(66)の3人暮らし。張さんは9月から働き始めたインドネシア人の介護労働者スリ・インダルティさん(36)の中国語のレベルに不満を持っており、仕事を理解してもらうため、通訳をしばしば呼んでいた。この日で3回目だ。 「何カ月働いているの」。陳さんが来る前、スリさんに中国語で聞くと、しばらく沈黙したあと「2カ月」と英語で答えが返ってきた。かつて2年間働いたシンガポールで覚えた英語は出てきても、インドネシアで4カ月間、研修を受けたという中国語は出てこない。しかし、陳さんがインドネシア語で話しかけた途端、スリさんは表情も豊かによどみなく話し続けた。「中国語は難しいけど、仕事は楽しい。中華料理を作って、奥さんにほめられるとうれしい」 張さんが台湾住民でなく外国人を雇うのは、賃金が半分程度ですむことが大きいが、台湾住民の場合は「介護」しかしてくれないという問題もある。外国人の介護労働者は、住み込みで介護も掃除も料理もこなし、休みも取らない。 * 台湾では低・中所得層でも住み込みの外国人労働者を雇うことができる。家族介護の慣習が残ってはいるが、介護する家族の高齢化などで需要は増している。台湾当局は台湾住民の訪問介護サービスを充実させて外国人の介護労働者への依存度を減らそうとしているが、思うようにはいっていない。 スリさんが寝起きするのはリビングわきにある10畳ぐらいの洋間。5年前からほぼ寝たきりの張さんの母親のベッドの横に自分のベッドを置いている。起床は6時。張さんたちの朝食を用意したあと、洗面や食事の介助を済まし、掃除や洗濯、昼ごはんの用意と仕事は続く。 スリさんが一番気になるのは排せつがうまくいかないときだ。しばしばあるようで「かわいそう。心配です」と顔を曇らせる。午後は入浴介助。冬は風邪をひかないよう早い時間に入浴をすませる。スリさんに休日はない。たまに近くの市場に野菜を買いに行くのが息抜きだ。夜9時過ぎにすべての用事をすませたあとは部屋で台湾の雑誌をながめたりして過ごす。夜中に起こされることはほとんどない。 * 台湾では、雇用主やケアする高齢者の状態によって、在宅外国人介護労働者の負担感はかなり異なる。政府の規定では施設に比べ在宅の外国人労働者の賃金のほうが低く、しかも在宅は労働基準法の適用外だが、必ずしも施設介護に外国人労働者の希望が殺到しているわけではないという。施設は夜間30人の高齢者を1人でみたり、仕事が次々とあり、台湾住民にとっても労働条件はよくないとされる。 台湾住民の介護労働者の報酬は大卒初任給並みだが、サラリーマン全体の平均給与からすると高くない。日本は外国人による在宅介護は想定していない。 * スリさんとの間にほとんど会話はないが、張さんの母親は安心して身体を委ねているようだ。スリさんには子どもが2人おり、世話をするのにたけた既婚者のインドネシア人を仲介業者に頼んだ張さんも、その点に不満はない。 帰り際、日本語ができるという母親に声をかけてみた。耳が遠いせいか、大きな声で話しかけてもほとんど聞き取れないようだが、何か言ったあと顔の前で手を合わせた。スリさんは「ありがとうと言っているの」と解説したが、母親はベッドに横たわったままお経を唱え始めた。【有田浩子】 ◇低所得層、外国人労働者に依存 台湾には日本のような介護保険はないが、90年代後半から、離農者や中高年女性を対象に訪問介護サービスを行う人材養成を始めた。03〜07年の5年間に約4万人を養成したが、実際に介護職に就いたのは1割の4000人。04年には介護職の地位向上のため国家資格を創設。07年には介護の10年計画も策定した。 受け入れを始めたのは92年。当初、受け入れ賛成は2割未満だった。しかし高齢化の進展に伴い外国人労働者は増え続け、現在は16万4000人。うちインドネシア人は最も多く10万人を超え、6割を占める。台湾政府は失業率増加などを受け台湾住民の人材養成を進め、外国人の数を減らす方針をたびたび出してきた。今年10月にも、1割前後(3万5000〜5万人)を減らす方針を出した。しかし、高齢者団体や身障者団体は「中・低収入者は安い賃金で働いてくれる外国人労働者にすでに長く依存している」などと猛反発している。』 . |
| ☆ケア開国:最前線・台湾から/上 言葉の壁、乗り越え 16日、毎日新聞→ 『経済連携協定(EPA)に基づき208人のインドネシア人看護師・介護福祉士候補が来日し、年明けから全国の病院や介護施設で働き始める。16万人余の外国人介護労働者が働く先進地・台湾の現状と課題を報告する。【有田浩子】 ◇施設介護の半数外国人--親しみやすさ、まじめさで 日本が受け入れるインドネシア人の介護福祉士候補が働くのは施設に限定されている。外国人による施設介護が行われている台北市内の小規模介護施設「私立陽光老人養護所」を訪ねた。 施設は市の中心部から車で20分の住宅街の一角。重度ではないが入居者40人のうち8割が認知症や脳卒中の後遺症だ。日本の特別養護老人ホームに似ている。介護を担うのは台湾住民9人と外国人9人の計18人で、外国人は外国人比率上限の50%ぎりぎりだ。ほかに看護師とソーシャルワーカーがいる。勤務は日勤と夜勤の2交代制で午前7時と午後7時が交代時刻。外国人は、インドネシア人が6人、ベトナム人が2人、フィリピン人が1人。 インドネシア人のラトナ・サフィトリさん(22)はこの施設で働いて2年半。ナナと呼ばれている。ジャワ島のスラバヤ出身。看護系の高校を卒業後、2カ月半、母国で中国語、ケアの仕方、掃除・家事を学び仲介業者のあっせんで台湾に来た。施設隣接の寮から通う。 担当する2階を案内してもらうと2〜4人ごとに仕切られ14のベッドが置かれていた。ナナさんは鼻から管を差しこみ水分を取っているお年寄りの管の装着具合をみたり、布団をかけ直している。日勤は台湾住民の同僚とペアだ。中国語を勉強したナナさんだが、発音の異なる台湾語しか話せない入居者もいて当初は戸惑った。今はインドネシア語で話しかけてくれるお年寄りもいるという。 主任の鄭彩玉さんによると、通いの台湾住民スタッフは夜勤を避ける傾向があり、看護師を除いて夜間は外国人だけのこともあるという。市内の別の施設では、介護記録をそれぞれの母国語で同じ項目のチェックシートを作り、点検する方式をとっているが、ここでは介護記録作成は台湾住民が担い、ナナさんはタッチしない。担当者が記録作成に直接かかわる日本とは異なる。 * 昨年、台湾の小規模施設の経営者ら51人にアンケートした京都大大学院の安里和晃・准教授によると、離職率が低く、欠勤の少ない外国人労働者の評価は台湾住民より高い。課題は意思疎通で、多くの外国人労働者は初期の段階でお年寄りから介護を拒否される経験を持つ。お年寄りの家族と合わないこともあり、夜勤だけに配置する施設もあるという。 * お年寄りは外国人労働者をどう思っているのか。陳顧満さん(86)はいたずらっぽく言う。「言葉が通じないときは二つの方法があるの。一つは『まっ、いいか』と思うこと。もう一つは台湾住民を見つけてお願いするわ」。言葉が通じないことを、そんなに深刻に考えてはいないようだ。ナナさんの同僚でソーシャルワーカーの楊静〓さん(30)は、言葉が通じないことの不利益を認めたうえで、「壁」を乗り越えることは可能だという。「お年寄りは『薬を飲みましたか』とかあいさつをしてくれて、自分に関心を持ってくれる介護職員に、たいてい親しみを持ちます」。日常の積み重ねが大事なのは万国共通のようだ。 ナナさんは看護を学んでいたこともあってお年寄りに喜んでもらうのが何よりうれしい。休日は月1日。それでも台湾住民より賃金が安いが「つらくはない」と話す。来年6月にインドネシアに戻り看護大学で学ぶ予定だ。 ◇資格不要/低賃金/最大9年滞在 台湾と日本の最大の違いは資格条件だ。日本は母国での資格取得に加え、日本でも国家試験に1回で合格しないと滞在し続けることができない。他国に例のない高いハードルだ。 政府関係機関を唯一のあっせん機関としているのも日本の特徴。高い仲介料を負わせないためだが、仲介業者には雇用主に通訳を派遣したり、トラブル処理を担う側面もあり、個別ケースへの対応力が今後の課題だ。 台湾での外国人介護労働者の賃金は1台湾ドルを2・76円(12月12日現在)で換算すると、在宅の実際の賃金は残業代込みで約2万台湾ドルとなり約5万5000円。台湾介護労働者の3万台湾ドルは大卒初任給並みで約8万3000円。ちなみに日本の介護職員の平均給与は19万2587円(介護労働安定センターの07年調査)だ。 ■進む少子高齢化 台湾は人口約2300万人。台北市に263万人が住む。93年に65歳以上の高齢者が全人口の7%を超え高齢化社会に突入。05年には10%を超え、25年には20%を超える見込み。合計特殊出生率も1.12(06年)で日本より低く、少子高齢化が進む。家族介護の慣習は残っているが65歳以上で子どもとの同居割合は6割で、低下傾向にある。 外国人労働者を管理する行政院労工委員会によると、08年10月現在で外国人労働者は約37万3000人。介護・家事労働者が43%の約16万4000人を占める。内訳は在宅約15万5000人、施設約9000人。在宅は約7割を、施設は4割弱を外国人が担う。』 . |
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| 2008.12.14 | ☆外国人介護者:「先進地」台湾、在宅ケア7割依存 言葉の壁承知で雇用、欠かせぬ存在 14日、毎日新聞→ 『介護労働者の国際移動が活発化している。欧米先進国やアジア新興国で、少子高齢化や女性の社会進出に伴う介護者不足が進んでいるためだ。日本も経済連携協定(EPA)でインドネシアとフィリピンからの介護福祉士候補受け入れを決めた。ただ、定住には国内の資格取得など高いハードルが課され、本格的な受け入れにつながるかは定まっていない。16万人余の外国人介護労働者が働く台湾で「ケア開国」の最前線を取材した。【有田浩子】 台北市郊外の観光地「淡水」近くの新興住宅地。インドネシア人女性のスリ・インダルティさん(36)は、張明賢さん(72)の母親で5年前から寝たきりの爾阿珠さん(92)の世話をするため、張さん宅で9月から働き始めた。 「『言葉が通じない外国人は素直』って仲介業者は言うけど、思い通りにいかないことも多い」。文句を並べる張さんの傍らで、スリさんは笑みを絶やさない。自国で4カ月の中国語研修を受けたものの、ほとんど意味が分からないのだ。「言葉の壁」を承知で張さんが雇用したのは賃金が台湾住民の半分強(月額約5万5000円)で済むからだ。低・中所得層でも利用可能な金額だ。 介護労働者の受け入れは92年から。高齢化の進展で増え続け、現在16万4000人。10年前の4倍だ。9割はスリさんのような住み込み。「ケアテイカー」と呼ばれ、食事介助などのほか、張さん宅の掃除、料理もこなす。在宅サービスのほぼ7割はスリさんら外国人が支えている。 「ベトナム人は失踪(しっそう)が多いと聞くし、フィリピン人は日曜に教会へ行く」。思い込みの激しい張さんだが、一日も休みをとらずに働くインドネシア人を評価し、過去に2人雇用した。スリさんは3人目。高齢者となった張さん夫婦にとって、24時間母親を介護してくれるスリさんはもはや生活に欠かせない存在だ。 失業率が長期にわたり10%前後のインドネシアは国策で労働者を海外に送り出している。スリさんはシンガポールでも働いたが、母国に残した夫と11、12歳の子ども2人の生活を支えるため、2倍以上の収入が得られる台湾に移った。「電話で子どもから『会いたい』と言われるとつらいが、ここでは毎日が楽しい」。今の仕事にやりがいも感じている。 ◇日本に3年で最大1000人 日本は今夏、インドネシア人の介護福祉士候補104人を受け入れた。日本語研修を終えた来年1月末から全国で働き始める。来年も最大300人受け入れる。フィリピンからも09、10年に最大600人の介護福祉士候補を受け入れる予定だ。 アジアは介護労働者の国際移動が最も活発な地域の一つ。送り出し国は、日本が受け入れる2カ国とベトナム、タイが主力で、受け入れ側は香港、台湾、シンガポールなどが中心だ。ただ看護師と異なり、介護士は資格制度を持たない国も多く、仕事内容や呼称は異なる。受け入れ国の多くは外国人労働者の資格や経験を問わないが、日本は自国での資格に加え、日本の国家資格取得まで求めるなど厳しい条件を課している。インドネシアは日本とのEPAを機に介護士資格を創設した。各国は日本の動向を注目している。 ◇需給マッチし加速--九州大学アジア総合政策センターの大野俊教授の話 ケア労働者の国際移動は、高齢化が進む受け入れ国の人手不足、送り出し国の高失業率という需要と供給がマッチし、政府が積極的に関与することで加速している。』 . |
| 2008.11.12 | ☆介護現場にインドネシア人(下) 『合格難しい』不安の声 12日、中日新聞→ 『離職率約20%。高齢化社会に必要な仕事なのに、体力的にもきつく低賃金で、人材が集まらない介護現場の現実だ。それだけにインドネシア人への期待は大きい。 「人材確保のため。外国人労働力に頼る時代が来ると考え、先行的にやってみようと考えた」 インドネシア人介護福祉士候補者四人を受け入れる理由を、愛知県岡崎市の医療福祉法人鉄友会の池田捷博(かつひろ)事務局長(66)は、こう説明する。 二人が勤務予定の千葉県香取市の特別養護老人ホーム「杜(もり)の家」の飯田大輔理事(30)は「職員は二十代の若者と四、五十代の女性になりがち。職場に多様性を持たせて活性化することで、サービスを向上させたい」と話す。 介護現場が人材確保の新たな担い手として期待する一方、受け入れ態勢には課題もある。国は「人材不足を補う制度ではない。国家資格試験合格が第一目標」(厚生労働省)という立場だ。 そのため受け入れ施設の審査に(1)介護職員数が候補者を除き法令基準を満たしている(2)試験合格に向けた研修体制の整備-などの条件を設けた。日本人職員の待遇悪化防止の目的もあり研修中の給与は「日本人と同等額以上」も条件だ。 資金的負担はさらにある。施設は受け入れ手続きや半年間の研修で一人につき約五十九万円を負担する。この負担や候補者への給与以外に、住宅家賃や日本語学習費用を補助する施設もある。一方で候補者は施設で働いても「研修」のため、介護報酬の対象外で、人件費が介護保険から出ない。 今回、審査を通らなかった施設関係者は「日本人は資格を持っていなくても介護報酬の対象になる。条件のハードルが高い」と不満を漏らす。 メイダ・ハンダジャニさん(27)は、日本語能力が認められ既に東京都板橋区の特養ホーム「ケアポート板橋」に勤務する。 施設長(48)は「メイダさんはホームヘルパー二級の資格があり、もう戦力」と評価。「こういう場合は介護報酬の対象に認めてもいいのでは」と話す。 合格率五割前後の介護福祉士資格試験の受験が一回なのも、施設には懸念材料だ。同資格を持つ施設運営者は「看護師の知識はあるが、仕事をしながらの日本語と介護の勉強は負担が重い。合格はかなり難しいと思う」とみる。メイダさんは「試験では日本語を読むのが難しく、無理だと思う」と不安を漏らす。不合格だと候補者は帰国。施設は成長した人材を失う。 受け入れ態勢の課題は、そもそも国の消極的な姿勢にも原因があるとの見方もある。「杜の家」の上野興治施設長(34)は「国と国の協定なのに何か拒否感のようなものが前提にあり、嫌々受け入れているニュアンスを感じる」といぶかる。 厚労省は「日本語学習や試験でどんな支援ができるか考えていく」とするが、九州大学の平野裕子准教授(保健医療社会学)は「現状のままでは、外国の貴重な人材の使い捨てのようになり、国際的に日本の評判が悪くなる。候補者や施設、両国の利益になる枠組みへの転換が必要」と指摘する。』 . |
| ☆介護現場にインドネシア人(上) 勤務に備え研修に励む 言葉、習慣…真剣に 5日、中日新聞→ 介護福祉士・看護師を目指し、インドネシア人二百八人が今夏に来日した。今は日本語などの研修中だ。大半が来年一-二月から高齢者施設などで働き始める。人材不足が深刻化する介護分野の“助っ人”になるのか。準備の現状をまとめた。 (飯田克志) 「看護師として七カ月間働いていたが、新しいことに挑戦したくて」「春に大学を卒業して、国内で仕事が見つかるのを待つよりと思い応募した」。デフィド・アンディカ・アグスティアさん(23)と、スリスティアニングシーさん(22)は笑顔で話す。 彼らは海外技術者研修協会・横浜研修センター(横浜市)で、介護福祉士候補者の仲間四十三人と、日本語や生活習慣を学ぶ日々を送る。 厚生労働省から受け入れ事業を委託されている国際厚生事業団によると、候補者は同国の大学や専門学校を卒業し、看護師資格を持っているエリート層。だが、大半が日本語を学んだことはなく、日本の知識もなかった。母国に介護福祉士のような介護職もなく、介護知識も乏しい。 研修は日曜以外毎日。午前八時四十五分から午後四時半まで、昼食などはさみ計六時間。日本語学習が全体の約八割。日本社会で暮らすための社会適応研修もあり、電車の乗り方やごみの分別など生活面や経済、地理、両国の文化や習慣の違いを学ぶ。介護についても約四十時間で基礎を学ぶ。 「両親と離れているのが少し寂しい。日本語もだんだん難しくなって大変」とスリスティアニングシーさん。同センターの米田裕之所長は「夜や日曜にも自習していて、非常にまじめで、純粋な方が多い」と好印象だ。 ただ、候補者たちが、受け入れを決めた各地の五十三施設に散り、仕事をしながら日本語と介護を学び始める一月以降が本番。現場で彼らを支援するさまざまな取り組みも求められる。 同事業団は、電話の相談窓口を設置。介護・看護、メンタルヘルス、労務の専門家を年一回以上巡回させる。施設にイスラム教などインドネシアの文化や生活を解説した冊子も配布した。 候補者たちもインターネットに専用HPを作った。デフィドさんは「情報交換し、お互いに支え合うため」と話す。 支え合いを考え一施設に二人以上を勤務させることを原則としているが、施設側と候補者の希望もあり、十三人が単独勤務となる。外国人看護師・介護士政策を研究する九州大学の平野裕子准教授(保健医療社会学)は「巡回も必要だが、候補者同士の支え合いがメンタルヘルスでもっとも大切。集まれる機会を設けるべきだ」と指摘。受け入れ側のある施設も「簡単な会話集や通訳派遣を気軽に依頼できる態勢があるといい」と訴える。 二人は「自分が適応できるかちょっと心配。でも、新しい場所で私のおじいさんおばあさんぐらいの人たちを、介護することが楽しみ」と意気込む。インドネシア人たちの研修は進むが、職場となる施設側でも受け入れ態勢などをめぐり、課題が浮かび上がっている。 <インドネシア人介護福祉士・看護師受け入れ制度> 両国政府が二〇〇七年八月に署名した経済連携協定(EPA)により新設された。今年から二年間で介護福祉士・六百人、看護師・四百人の候補者を上限に受け入れる。今年は百四人ずつ来日した。介護福祉士になるには三年以上の実務が国家資格試験の条件であるため、在留期間四年間に一回受験できる。看護師は在留期間三年で、受験は三回までできる。合格すれば日本で働き続けられる。フィリピンとも同じ制度の導入が予定されている。』 . |
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| 2008.11.11 | ☆インドネシア人介護福祉士候補者奮闘中/横浜・青葉区の特別養護老人ホーム 10日、神奈川新聞→ 『経済連携協定(EPA)に基づいて来日し、横浜市青葉区の社会福祉法人「緑成会」(遠藤一典理事長)に国内で初めて職員として採用されたインドネシア人の介護福祉士候補者の女性二人が、特別養護老人ホームで奮闘中だ。堪能な日本語と明るい性格ですっかり人気者になった二人は、介護職として働きながら四年以内の国家資格取得を目指す。 「ご飯はまだ?」。机をたたいて怒る認知症の入居女性に、ティアス・パルピさん(27)はそっと寄り添った。「おばあちゃん、夕飯は六時に食べるよう準備していますよ」。肩を抱いて優しく声を掛けると、女性は落ち着きを取り戻した。傍らではウェルヤナ・オクタフィアさん(27)も車いすの女性と笑顔で会話を交わす。 二人の職場は同区鉄町の特養ホーム「緑の郷」(百床)。ともに東京の日本語学校で二年間学んだ経験があるため、本来は約半年間必要な語学研修が免除され、九月から働き始めた。 留学中にホームヘルパー二級の資格を取得し、川崎市内の老人ホームでアルバイトをしていた経緯もあり、「食事や排せつなどの介助作業は問題ない」と渡辺博施設長も太鼓判を押す。 施設側は当初、インドネシア人の介護職員に入居者が抵抗感を持つことを心配し、入居者の家族に手紙を配布。家族からは「アジア諸国にさまざまな思いを抱く戦争経験者もいるかもしれない」といった電話も。 同法人は二人の受け入れに際し、渡航費など約七十万円を負担。勤務時間内に語学学習や地域行事などもあり、時間も手間もかかるのは事実だという。だが「日本初の外国人介護福祉士を育てることは将来への大きな投資」(渡辺施設長)と位置付けて期待を寄せる。 待遇は日本人の大卒常勤職員と同等で、給与は住宅手当込みで計十九万円強。ここから月三万円を払い、同区内の施設関係者宅で下宿生活を送る。二人は手作り弁当を持参して、施設の昼食代二百五十円も節約し、本国の実家へ仕送りするしっかり者だが、「俳優の伊藤英明さんのファン」(ティアスさん)と素顔は普通の若い女性だ。 介助記録のパソコン入力などを勉強中で、常に日本人職員がついて指導している。「早く一人前になりたい」。二人は声をそろえた。 ◇ 福祉関連の人材派遣会社ニッソーネット(本社・大阪市)が神奈川など首都圏の介護施設約三千施設を対象に実施した調査で、EPAに基づくインドネシア人介護福祉士候補者を受け入れたいと回答したのは一割に満たないことが分かった。 調査によると、EPAについては六割近くが知っているなど関心の高さがうかがえるが、これに基づくインドネシア人介護福祉士候補者の受け入れについては、「受け入れたい」が8・7%にとどまった。理由として、EPAに関して「受け入れのための金額」「三年後の国家試験合格の義務化」に不満を持つ施設が多かったという。 調査は今年七〜八月、東京、神奈川、埼玉、千葉の特別養護老人ホームなど二千八百九十八施設にアンケート用紙を配布、四百二十七施設(回収率14・7%)から回答を得た。』 . |
| 2008.09.08 | ☆介護福祉士候補を初採用=EPAに基づき、インドネシアから-横浜 8日正午、時事通信→ 『経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシア人介護福祉士候補の女性2人が8日、横浜市の社会福祉法人「緑成会」に国内で初めての採用が決まり、辞令が交付された。2人は今後、特別養護老人ホームで介護職として働き、日本での国家資格取得を目指す。 ティアス・パルピさん(27)とウェルヤナ・オクタフィアさん(26)の2人で、施設によると、ともに日本に2年ほど滞在した経験があるため、本来なら約半年間必要となる語学研修が免除された。ティアスさんは「わたしたちの活動が日本とインドネシアの友好につながるよう頑張ります」と抱負を述べた。 東京都内の社会福祉法人でも同日、インドネシア人女性1人を採用。介護福祉士候補は4年の在留期間内に資格を取得できれば、日本での勤務を継続できる。』 . |
| 2008.09.04 | ☆インドネシア人介護士が研修 語学研修免除の3人 4日夜、NHK→ 『日本とインドネシアが結んだEPA=経済連携協定に基づいて来日したインドネシア人の介護士たちが、4日から介護施設で研修を始めました。研修を始めたのは、先月来日したインドネシア人の介護士104人のうち、日本に留学した経験があるため日本語の能力が十分だとして語学研修を免除された3人です。 4日は、横浜市青葉区の介護施設でベッドの上でお年寄りの体の位置を変える技術などを学びました。3人は、今週いっぱい研修をしたあと、来週から実際に施設で働きながら4年以内に日本の国家資格を取ることを目指します。 研修に参加したティアス・パルピさんは「インドネシアもいずれ日本と同じように高齢化が進み、介護が必要なお年寄りが増えると思い、介護技術を学ぶために日本に来ました。資格が取れるかどうか自信がありませんが、頑張ります」と話していました。 協定に基づいて来日するインドネシア人の介護士と看護師は、人手不足が深刻な医療と介護の現場にとって貴重な労働力になると期待されています。この3人以外の介護士と看護師あわせて200人余りは、全国6か所の研修所で、半年間、日本語や日本の生活習慣を学びます。年明けからは各地の病院や施設で働きながら日本の看護師や介護福祉士の資格の取得を目指すことになっています。』 . |
| 2008.08.31 | ☆介護福祉士候補3人来日 インドネシアから第2陣 31日午後、共同通信→ 『日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシア人介護福祉士候補の第2陣となる3人が31日午前、来日した。7日に来日した看護師候補ら205人と合わせ、本年度の受け入れは計208人で完了した。 3人が遅れて来日したのは、日本語能力が認められ半年間の日本語研修が免除されたため。先に来日した205人とは別に、厚生労働省の外郭団体「国際厚生事業団」が日本の生活や介護に関する1週間の研修を行う。 午後には、都内のホテルで開講式に参加し、研修がスタート。9月から東京、神奈川の2施設で日本人職員と同水準の給与で就労を始める。 インドネシアには介護福祉士の資格はないが、候補者はいずれもインドネシアの看護師資格を持つ。来日から4年以内に日本の介護福祉士の国家資格を取得すれば働き続けられるが、取得できなければ帰国する。』 . |
| 2008.08.17 | ☆「日本地図を書いてみよう」外国人看護師の研修 15日夜、キャリアブレイン→ 『インドネシアとの経済連携協定(EPA)に伴い、8月7日に来日したインドネシア人看護師・介護福祉士が日本語研修を受講し始めて、今日で5日になる。受け入れに当たって課題の1つに挙げられていたのが、彼らの日本語能力だった。候補者は、どのような研修を受けているのだろうか。 日本語研修は、同協会と国際交流基金が実施することになっており、同協会では看護師候補者104人、介護福祉士候補者45人を担当する。このうち、東京研修センターで日本語研修を受講しているのは、男性10人、女性13人の計23人の看護師候補者。 日本語研修は、午前と午後にそれぞれ3時間ずつ行われる。また、週2回「社会文化適応研修」として、日本の文化や生活習慣を学ぶ研修が用意されている。 日本語研修はすべて日本語で行われ、レベル別に3つのクラスに分けられている。 取材したクラスは男性4人、女性2人。教室のスクリーンには1から100の数字が並べられており、候補者らは順番に数字を読み上げた。講師が「今日はもう少し、大きな数を勉強しましょう」と、100以上の数を教える。「3と6と8が前にきたときは読み方が変わるから注意してくださいね」と講師が指摘。候補者らは「ひゃく」「ぴゃく」「びゃく」と前に付く数字で読み方が変わることに戸惑いながらも、積極的に声を出して、授業に参加していた。 午後は、「日本の地理」のテーマで社会文化適応研修を行った。23人の候補者らが4つのグループに分かれて席に座っている。「グループごとに日本地図を書いてみましょう」と難しい課題が出された。各グループが一斉に書き始める。「ほっかいどう」「しこく」という言葉が聞こえてくる。どのグループも北海道、本州、四国、九州をしっかりと把握して書き込んでいる。 よく見ると、「TOTORI」「SAITAMA」などの県名も書かれている。「SHUGINAMIKU」「SHUBUYA」などと書き込むグループもあった。 候補者の研修先だろうか、病院名が書かれた地図もあった。どのグループも想像以上に立派な日本地図を仕上げていた。 候補者らはグループ作業中、積極的に意見を出し合い、協力して真剣に研修に取り組んでいた。 半年間の日本語研修の後は、病院や介護施設で働きながら、看護師や介護福祉士の国家試験合格を目指す。』 . |
| 2008.08.12 | ☆介護士らで受け入れ継続を 駐日インドネシア大使 12日、共同通信→ 『ユスフ・アンワル駐日インドネシア大使は8日、都内の日本記者クラブで会見し、同国からの介護福祉士と看護師の候補者を日本が2010年度以降も受け入れることに期待感を示した。 両国間の経済連携協定(EPA)に基づき、7日に第1陣205人が来日した候補者の受け入れ年は08年度、09年度の2年間。それ以降については、現段階では定まっていないが、アンワル大使は「1回で終わるのではなく将来に継続的なプログラムにしたいと準備を進めてきた」と強調した。 今回の来日人数が想定の半数以下となったことについて、大使は「日本に行ってもらうのは質の高い、選抜した人でないと申し訳ないという気持ちがあった」と述べた。 会見には候補者2人も同席。3―4年の間に日本の国家資格に合格しなければ帰国という厳しい条件に対し、介護福祉士候補の女性(28)は「最善を尽くして合格したい。もし失敗しても日本での経験を持ち帰って生かしたい」と話した。 また、東京、神奈川で研修を受ける候補者は、都内で開講式に出席し、受け入れ先となる病院などの職員と初対面した。看護師候補2人を受け入れる東京都八王子市の永生病院の女性職員は「初めて顔を合わせ、やる気を聞いて安心した。(研修中は)休日に病院に遊びに来てほしい」と話した。 』 . |
| 2008.08.10 | ☆再挑戦の仕組みが必要=インドネシア人介護士-舛添厚労相 10日午後、時事通信→ 『経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシア人介護福祉士候補生が在留期限内に国家資格を取得できなければ帰国しなければならないことについて、舛添要一厚生労働相は10日、在留期間が終わる4年後までには、資格取得に失敗しても再挑戦ができるような見直しの検討が必要との認識を示した。テレビ番組に出演後、記者団に語った。』 . |
| 2008.08.10 | ☆開放の壁 依然高く 外国人福祉人材 受け入れ開始 9日、東京新聞→ 『日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシア人の介護福祉士と看護師の候補者が来日した。福祉分野の本格的な外国人の受け入れは初めて。しかし、日本側は今回の措置を特例として厳しい条件を設け「開放の障壁」は高いまま。介護現場では受け入れに慎重な意見もある。 (川上義則) 試験 「国家試験に合格すれば、日本で働き続けたい。失敗しても日本人の規律正しさ、勤勉さを学び、インドネシアに持ち帰りたい」 前日、来日したインドネシア人の介護福祉士候補ダンタさん(28)は八日、東京都千代田区の日本記者クラブの記者会見で、こう抱負を語った。 ダンタさんら候補者は六カ月間、東京などで日本語や生活習慣の研修を受けた後、全国の介護施設や病院で働きながら介護福祉士や看護師の国家資格取得を目指す。合格すれば働き続けられるが、不合格なら帰国する。 合格まで日本に滞在できる期間は介護福祉士で四年、看護師で三年。日本人でも現場で働きながら勉強するのは並大抵ではない。 八日、東京都内で開かれた日本語研修の開講式。ユスフ・アンワル駐日インドネシア大使は候補者たちを応援しつつ「誘惑はあると思うが、失踪(しっそう)などせず、やり通してほしい」と念押しした。 理由 候補者に厳しい条件が課せられるのには理由がある。 日本が就労を認めるのは「高度人材」と呼ぶ高度技術や特殊能力を持つ人たちだけ。看護師は高度人材に含まれるが、介護福祉士は含まれない。厚生労働省はEPAによる措置を「特例」と位置付け、受け入れる人数も制限している。これに対し全国老人福祉施設協議会の福間勉事務局長は「いずれ外国人の介護福祉士を数多く受け入れる時代が来る」とみる。インドネシアの候補者たちには「熱意をもって来てくれている。施設側もできる限り支援する。実績を作り、将来につなげたい」と期待する。 不足 施設側が期待する背景には、介護現場の深刻な人手不足がある。夜勤もある厳しい労働条件にもかかわらず介護職員の報酬は低い。男性職員の賃金水準は一般労働者の六割程度。離職率は約20%と他産業に比べて高い。 日本介護福祉士会の石橋真二会長は「介護福祉士の資格を取って働いても、生活の見通しが立たず辞める人が多い。外国人を受け入れるより、介護の労働条件を改善し、日本人の就労を促すべきだ」と訴える。 インドネシアの介護福祉士の報酬は日本人と同等にするよう定められている。しかし日本人を含めた介護職員の賃金の源である「介護報酬」は、介護保険の財源不足から二〇〇三年と〇六年に引き下げられている。賃金を引き上げる財源の見通しは立たないままだ。』 . |
| 2008.08.07 | ☆インドネシア人看護師・介護士205人来日 7日昼、NHK→ 『日本とインドネシアのEPA=経済連携協定に基づいて、インドネシアの看護師と介護士あわせて200人余りが来日しました。この分野で外国人労働者を本格的に受け入れるのは初めてで、医療や介護の現場で深刻な人手不足を補うことが期待されています。 来日したのは、インドネシアの看護師104人と介護士101人のあわせて205人です。このうち180人が7日午前、成田空港に到着しました。日本政府はインドネシア政府と経済連携協定を結び、今後2年間にインドネシア人の労働者を1000人を上限に受け入れることにしています。 この分野で外国人労働者を本格的に受け入れるのは初めてで、医療や介護の現場で深刻になっている人手不足を補うことが期待されています。 来日した人たちは、日本語の能力が高いと認められた人を除いて、半年間、東京や大阪など6か所の研修所で日本語や日本の生活習慣を学びます。その後、受け入れ先となっている全国の病院や老人ホームあわせて100施設で働きながら、看護職は来日から3年以内、介護職は4年以内に日本の国家資格を取ることを目指します。 長野県の介護施設で働くことになっている23歳の介護士の男性は「日本に来ることができてとてもうれしいです。日本のお年寄りを助けられるよう頑張ります」と話していました。』 . |
| ☆インドネシア人の看護師ら200人来日 7日午後、讀賣新聞→ 『日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づき、日本が受け入れるインドネシア人看護師、介護士約200人が7日朝、成田、中部国際の両空港から来日した。 全国7か所に分かれて半年間の研修を受けた後、看護師は来年2月、介護士は同1月から全国100か所の病院、施設で働き始める予定。 医療・介護分野で外国人労働者を本格的に受け入れるのは初めてで、今後、2年間で1000人を上限に来日する予定だが、今年度の派遣は看護師104人と介護士104人の計208人。このうち、日本語が堪能で研修が免除された3人を除く全員が3便に分かれて来日した。』 . |
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| ☆介護士、看護師目指し来日 インドネシアから205人 7日午前、共同通信→ 『日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシア人の介護福祉士と看護師の候補者が7日午前、来日した。第1陣は介護職101人、看護職104人の計205人で、6割強が女性。介護・医療分野での本格的な外国人労働力受け入れは初めて。 両分野では人手不足が深刻で、外国人への門戸開放に期待する声があるが、言葉や宗教、文化の違いを超えて定着が図れるか、日本側の環境整備が急務となりそうだ。一方、国内の介護職らの労働条件低下を懸念する受け入れ慎重論もある。 205人は、成田空港着の2便と中部国際空港着の1便に分乗し到着。東京や神奈川、大阪などの6施設で半年間、日本語や生活習慣の研修を受けた後、来年1-2月から、34都府県の老人ホームや病院など98施設で、日本人職員と同水準の給与で働く。 このほか日本語能力を認められた3人が8月下旬に来日。9月から東京、神奈川の2施設で就労する。 介護職は来日から4年以内、看護職は3年以内に日本の国家資格取得を目指す。』 . |
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| 2008.08.04 | ☆看護師ら200人、6日出発=日本とのEPAで初-インドネシア 4日午後、時事通信→ 『【ジャカルタ4日時事】日本との経済連携協定(EPA)に基づき初めてインドネシア人看護師と介護福祉士約200人が6日夜、日本に向け出発する。派遣の成否は今後の外国人専門職労働者受け入れの行方にも大きな影響を及ぼすとみられ、日本、インドネシア両国で期待されている。 今回派遣されるのは看護師、介護福祉士それぞれ104人。男女別では男性77人、女性131人。日本とのEPAでは2年間で計1000人、初年度は最大500人を受け入れることになっていた。しかし、EPA発効から派遣までの準備期間が短かったことなどから、当初予定を大幅に下回った。』 . |
| 2008.07.26 | ☆ケア開国:インドネシア介護士/下 受け入れ先、重い負担 24日、毎日新聞→ ◇費用、言葉の壁、宗教面での対応… インドネシア人の看護師・介護福祉士候補者は、日本語研修を終えた年明けから、各地の病院や施設で働き始める。日本人でも働きながら国家試験に合格するのは大変だが、日本語というハンディを抱えながらの挑戦となる。どうやって合格させるのか。政府の支援は脆弱(ぜいじゃく)で、現場任せの側面は否めない。 「ともかく3年で国家試験に合格してもらわなければならないので、受け入れる私たちも相当な努力が必要だと思います」。東京都八王子市にある永生(えいせい)病院(628床)。看護師候補生2人の受け入れを担当する元看護部長の宮澤美代子相談役(60)はそう言って気を引き締めた。 同病院は介護型療養病床もあるため、最初は介護福祉士候補者の受け入れを考えた。だが、人員配置基準のカウントに算入されず、その分の介護報酬も請求できないため、看護助手に変更した。 インドネシア人を実際に受け入れる看護部は当初、「言葉も十分でなく、育成に時間がかかる」と反対した。国会承認が5月で、書類提出まで2週間もないこともマイナス材料だった。候補者1人あたり、3年で日本語学校や看護学校などに通わせる費用など推定で1000万円程度かかる問題もあった。 宮澤さんはそれを「急に人材が足りないから外国人に来てもらおうと思っても無理。5年、10年先を見通し、今から受け入れ経験と実績を積んでおかないと」と説得した。 ただ、「日本語の壁」への懸念は残ったままだ。永生病院は06年から2年間、フィリピンで歯科医などの資格を持ち、日本語研修も受けた3人の就学生(アルバイト)を受け入れた経験がある。3人は明るく前向きでお年寄りへの対応は問題なかったが、大学卒業レベルとされる日本語検定2級には結局1人も受からなかった。 今回はその上、限られた期間内(看護師3年、介護福祉士4年)に、日本人と同じ国家試験に合格しなければならない。介護福祉士は3年の実務研修が受験の前提で、受験チャンスは1回しかない。宮澤さんは「落ちたら帰国してもらうというのでは我々にとってもメリットがないし、来る方にとっても失礼な話」と話すが、対応は病院・施設任せだ。 語学習得への支援を表明する東京都の担当者は「金銭面だけでなく、受け入れ側の負担が重過ぎる」と話す。 * 横浜市の特別養護老人ホームは今回、受け入れを見送った。インドネシアはイスラム教徒の比率が9割近いが、宗教への対応も施設任せにしている点が気になったからだ。 イスラム教徒は、個人差はあるが1日5回の礼拝を欠かさない。日中は一切、水分も食事もとらない断食月などもある。知識として知ってはいても、日本人にとっては全くの「異文化」だ。 だが、宗教や生活上の問題が起きた場合も、基本的には各施設の責任で対応することになっている。 インドネシア人を支援するNGO代表で大阪大大学院の松野明久教授は「トラブルが生じてからでは遅い。苦情や相談を受け付ける第三者的な機関が必要では」と指摘する。【有田浩子】 ============== ■看護師・介護福祉士の国家試験合格状況(08年3月発表) 受験者数 合格者 合格率 看護師 51313 46342 90.3% 介護福祉士 142765 73302 51.3% . |
| ☆ケア開国:インドネシア介護士/中 「帰国し技術生かす」 23日、毎日新聞→ ◇収入魅力…でも定住希望者少なく 日本の思惑と、すれ違い 「最も優秀な看護師たちを失うことになった。彼ら自身にとっては日本で働くことは大きな可能性かもしれないが……」 ジャカルタ近郊にあるチェンカレン病院のマンダニ・ロセノ医師は頭を悩ませている。日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づく今回の募集で、一気に5人もの看護師が日本行きを決めたからだ。 背景には、インドネシアの公立病院の恒常的な予算不足がある。同病院の看護師給与は200万ルピア(2万3000円)前後。日本の「1けた上」の収入は大きな魅力だ。 インドネシア政府も募集に積極的に取り組んだ。「日本での介護の仕事に興味のある人求む 月給は最低17万5000円」。海外労働者派遣・保護庁はこんな文面で新聞広告も出した。将来の労働者派遣拡大をにらみ、「インドネシアの人材を日本にアピールする機会」と考えたからだ。 しかし、締め切ってみると、応募は看護師・介護福祉士計500人の募集枠に対し、6割の計約300人にとどまった。 応募が低調だったのは、募集の周知期間が5月下旬から1カ月もなかったのに加えて、インドネシアの看護師協会が非協力的だったことがある。特に、看護師が介護福祉士として派遣されることには強く反対した。 インドネシア看護師協会のヤニ・ハミド委員長は「国内の医療現場で、看護師は過酷な労働環境と低賃金を強いられている。その中のごく一部が日本で好条件の職を得ても、看護師全体にとってはプラスになるわけではない」と訴える。 * 看護師の海外就労志向が90年代ごろから強まっているフィリピンでは、国内の医療現場の空洞化が問題になっている。北米や欧州での仕事を求め、医師が看護師の資格を取り直して渡航するケースさえ珍しくない。多くの看護師が就労先の国で在留資格を得て、移民として定住していく。 そんな状況にインドネシアの未来を重ね合わせ、神経をとがらせるインドネシアの医療関係者もいる。 ただ、今回日本に行くインドネシア人たちに話を聞くと、「数年働いて帰国するつもり」という声が多い。介護福祉士候補者の アンワル・クスマヤディさん(22)は「日本のような先進国で働くことは勉強になるし、自分のキャリアにもプラスになる」と話す。 看護師候補者になると、意識はさらに明確で、「日本の進んだ医療・看護技術を学び、インドネシアに戻って生かしたい」という声が目立つ。 フィリピン、インドネシア両国の意識の違いについて、両国で看護師らへの聞き取り調査をしている九州大医学部の平野裕子准教授(健康社会学)は「フィリピン人は英語に不自由せず、欧米諸国では言葉の障害がないことに加え、インドネシア人の方が海外就労の経験・情報が乏しいからではないか」と指摘する。 多くが3、4年でインドネシアに帰国することになれば、介護現場の人材不足が深刻になる中で「コストをかけて受け入れる以上、なるべく長く働いてほしい」という日本側の思惑とはすれ違うことになる。 300人のうち、何人が日本に残るのか。日本にも、現場のインドネシア人にもメリットのある受け入れにする知恵が求められている。【ジャカルタ支局・井田純】 ◇初年度費用110万円以上、受け入れ施設の負担に インドネシアからの看護師・介護福祉士候補者は来日後、国内5カ所の研修センターに半年間入る。受けるのは、日本語学習675時間▽日本の生活習慣や職場への適応研修140時間▽介護や看護に関する最低限の知識・技能の習得40時間--など。病院・施設で働くまでに約3500語の語彙(ごい)と700の漢字を習得し、「小学3、4年生レベル」の語学力を身につける。 候補者を病院・施設が受け入れるには、看護職員の半数以上が看護師、あるいは常勤職員の4割以上が介護福祉士で定員30人以上、といった条件を満たす必要がある。 受け入れ施設は、インドネシア人候補者、日本側施設双方の希望をコンピューターで組み合わせ、来日前に決まる。各施設は最低限の2人を受け入れた場合、日本語研修機関への支払い(1人36万円)など、初年度費用として計110万円以上かかる。 国際厚生事業団は年2回以上、受け入れ病院・施設を回るなどして労働条件や生活上の問題などを調査する。電話相談も行う。【有田浩子】 ============== ■インドネシア人の海外での主な就労状況 介護士 看護師 香港 785983 - 台湾 349122 - シンガポール 168645 - オランダ 267 269 イタリア 630 - 豪州 - 119 サウジアラビア - 3297 クウェート - 1054 カタール - 720 ヨルダン - 107 ※1989〜2007年の延べ人数。インドネシア労働移民省調べ . |
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| ☆ケア開国:インドネシア介護士/上 「入居者との会話楽しみ」 22日、毎日新聞→ 『◇施設でのバイト経て再来日、「熱心」評価高く インドネシアから、看護師・介護福祉士の候補者約300人が8月上旬、来日する。医療・介護分野の外国人労働者の本格的な受け入れは初めて。介護施設の人材不足が一段と深刻化する中、外国人受け入れのモデルケースになるのか。日本人の老後はだれがみるのか。「開国前夜」の状況と課題を追う。 <拝啓 インドネシアはいろいろな花が咲いて、美しくて、いいお天気です> 今年6月、川崎市の特別養護老人ホーム「しおん」(深瀬亮一施設長、25人)に一通の手紙が届いた。リポート用紙に黒いペンで「早ければ早いほどいいと思いますので、またしおんで働きたい」と書かれていた。 差出人は、メイダ・ハンダジャニさん(27)。06年に留学ビザで来日し、同じインドネシア人看護師と今春までしおんでアルバイト(資格外活動)をしていた。来月、今度は日本・インドネシア経済連携協定(EPA)に基づく介護福祉士候補として来日する。 「日本のお年寄りと話すのが楽しみ。大変だけど、やりがいがある」。メイダさんは今、日本に行く日を心待ちにしている。 しおんの主任、富田稔さん(39)は「仕事の合間に日本語の教科書を読んだり勉強熱心でした。排せつ介助もできるし、掃除も隅々まで嫌がらずにこなす」と高く評価する。メイダさんは2年半の日本滞在中に日本語検定2級、ヘルパー2級の資格も取得した。 お年寄りの評判もいい。メイダさんや同僚のフランシスカさん(27)から介護を受けた大竹良子さん(88)は「分からない漢字をメモ帳に書いて持ってきて『なんて読むんですか』って。孫みたいに可愛かった」と振り返る。別れる際には、フランシスカさんに「たまには思い出してください。いつまでもお元気で。Goodbye」と日記に書いてもらったという。柴崎徳子さん(84)も「最後の日に私が泣いていたら、彼女たちが『泣かないで』と肩をさすってくれた」と懐かしむ。 メイダさんは、しおんに手紙を出した後にEPAの介護士募集を知り応募した。しかし、しおんはメイダさんの手紙が来る前に今回の受け入れを見送っており、別の施設で働くことになる。 茨城県五霞町の特養ホーム「きららの杜」も05〜06年にインドネシア看護師の研修を受け入れた。入浴や食事介助で忙しい日本人職員に代わって、入所者の話にじっくり耳を傾けていたという。奥冨和弘副施設長(38)は「性格が明るいし、話を聞いてくれる親身なお姉さんとして人気があった」と語る。 * しおんやきららの杜のインドネシア人たちは、来日前に中部ジャワ州サラティガの日本語学校で勉強していた。外国人が日本の介護現場で働く時代が来る、と考えた東京・渋谷の人材派遣会社が、5年以上前に同州で看護師への日本語教育プログラムを試験的に実施。参加したのがメイダさんら25人だった。 学校では5カ月間、日本人教師らの指導を受けた。言葉だけでなく、風呂の使い方など生活習慣の細かな違いもカリキュラムに組み込まれ、教室には「じかんをまもりましょう」と標語が掲げられた。メイダさんと一緒に日本に行ったティアス・パルピさん(26)は「遅刻すると宿題が倍になったり大変でした。でも日本に行ったら、時間に厳しいのは本当だった。厳しくしてくれてよかった、と思いました」と話す。 この参加者の中からメイダさん、ティアスさんら4人がEPAの介護福祉士枠で日本に来る。今回来日する看護師、介護福祉士候補の中には、日本語を話し、日本の生活習慣を理解しているインドネシア人はほとんどいない。しかし、メイダさんは「最初は苦労すると思うけど、他の人(候補者)たちを助け、がんばりたい」と、希望に胸を膨らませている。【石丸整、ジャカルタ支局・井田純】 ◇4年上限に「特定活動」ビザ発給 看護師・介護福祉士の受け入れはインドネシア側の要望で、EPAに盛り込まれた。受け入れ枠は2年間で看護師400人と介護福祉士600人。ただ初年度の応募は低調で、看護師176人、介護福祉士137人と予定の約6割にとどまった。 応募資格は、看護師枠がインドネシアの看護師資格を保有し2年以上の実務経験があること、介護福祉士枠は大学卒か高等教育機関(3年)の修了--など。看護師は3年、介護福祉士は4年を上限に「特定活動」のビザを発給する。 来日後、候補者は半年間の日本語研修をへて病院・施設内で実務研修をしながら国家試験合格を目指す。看護師試験は最大3回受けられるが、介護福祉士は3年の実務研修が受験の前提となるため1回だけ。合格した場合に限り、引き続き就労が認められる。 フィリピンとも同様の協定を締結したが、フィリピン国内の手続きが遅れている。 今回の受け入れを、厚生労働省は協定に基づく「特例的なもの」と位置づけ、人材不足のためではないとしている。07年の介護職の離職率が前年比1・3ポイント悪化の21・6%(介護労働安定センター調べ)に上る介護現場の危機感とはずれが大きい。【有田浩子】 . |
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| 2008.07.07 | ☆インドネシア人介護士・看護師、雇用低調6人/富山 7日、讀賣新聞(富山)→ 『医療・介護現場の人手不足を背景に、今月末から始まるインドネシア人介護士・看護師の受け入れで、県内で雇用を希望したのは介護施設で2か所計4人、病院でも1か所2人にとどまることがわかった。国家資格を取得しなければならないなど在留条件が厳しく、長く勤務できるか不透明なうえ、手数料も高額で、施設側が受け入れに二の足を踏んでいるようだ。 厚生労働省の外郭団体で唯一の仲介機関「国際厚生事業団」(東京)などによると、県内の介護施設全約850か所のうち、先月の締め切りまでに事業団に応募し、認められたのは2か所4人。病院では全113か所のうち1か所の2人分だけだった。全国では介護士が118施設307人、看護師が64施設173人。 受け入れ制度の背景には、人手不足の深刻化がある。富山労働局によると、5月の介護関連業種の県内有効求人倍率は1・77と全職種の約2倍になっている。 今回受け入れを決めた「新川老人福祉会」(魚津市)の古金広・理事長代理も「半人分でもいいから人手を確保したかった」と話す。同会では特別養護老人ホームなどで介護士約250人が勤めるが、昨年は40人が退職。現在、職員の補充はできているものの、これまでの勤続平均は7年に満たない。 ただ、古金さんは「不安もある」と語る。 まず、長期の勤続が可能か分からない。4年以内に介護福祉士の国家試験に合格することが義務づけられているが、日本人でも合格率は約50%と難しい。 賃金コスト増となる可能性もある。インドネシア政府が求める「月額17万5000円以上」の給与は、既に資格を持つ同会若手職員と同水準。日本人職員の賃金を引き上げる要因になる可能性もある。 県西部の社会福祉法人も「経費が高いのに見返りが少ない」と話す。「仲介手数料」や「滞在管理費」の名目で1人あたり50数万円を事業団などに支払わなければならないが、一方、無資格のインドネシア人は介護報酬算定上の職員として認められないため法人の収入は増えない。同法人は一時応募も検討したが、こうした事情から結局やめた。 同法人は「現行制度では、インドネシアの人たちは日本に定着せず、他国に流れていくだけだ」と指摘する。 インドネシア人介護士・看護師の受け入れ 今月1日に発効した日・インドネシア経済連携協定に基づき、今後2年間に介護士で最大600人、看護師400人を受け入れる。今月中旬ごろにコンピューターによるマッチングを終え、半年の日本語研修を経て、雇用先の施設に配属される予定。介護士は来日4年以内に介護福祉士の、看護師は3年以内に看護師の国家試験に合格しなければ帰国を求められる。』 .■全国どこでも起こりえること。EPAによる反対はしないが、これまた(わかっていた)制度欠陥が露呈。この省はあまりに学習能力がなさすぎだ。 . |
| 2008.06.22 | ☆インドネシアから看護師・介護士、305人を受け入れへ 来月から来日 22日、讀賣新聞→ 『【ジャカルタ=佐藤浅伸】日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づく初の看護師、介護士受け入れ事業で、日本側仲介機関の国際厚生事業団は21日、ジャカルタで行っていた面接を終了、審査の結果、看護師174人、介護士131人の計305人を受け入れることが確定した。 周知期間が短かったことなどから、応募が少なく、初年度の受け入れ枠計500人(看護師200人、介護士300人)を下回った。 7月10日までに受け入れ施設との組み合わせが決定。介護士が7月下旬、看護師は8月上旬に来日する予定。』 . |